CRM業界講座

第2回:CRM業界を「説く」

前回のCRM業界講座では「CRMを知る」と題して、「CRM(Customer Relationship Management)」の概要やビジネスにおける重要性などをお話しましたが、第2回目の今回はCRMに関わるビジネスやマーケットなどに焦点を当てお話したいと思います。

CRM業界とは?

CRM業界とは、営利・非営利に関わらずCRMに関わる人・団体・企業・ビジネス・マーケットなどの集合体の総称ですが、このCRM業界を大きく3つに分類すると以下のようになります。

A. 非営利にCRMを研究・啓蒙・普及・推進する個人や団体
B. 自社の顧客に対してCRM活動を実施している個人や団体
C. 製品やサービスによって企業のCRM活動を支援する個人や団体

CRM業界関係図

Aに含まれるのは各大学の研究室や、CRMの普及を目指す企業などが集まった非営利団体があります。例えば、弊社(シナジーマーケティング)も会員企業として参加しているCRM協議会別ウィンドウで開きますは、国内外のCRM団体・企業と協力してCRMの啓蒙・普及を目指し日々活動しています。このCRM協議会は、毎年CRM実践に優れた企業に「CRMベストプ ラクティス賞」を贈っていますが、昨年の同賞には、弊社がCRM活動を支援している「松下電器産業株式会社 ナショナルアプライアンスマーケティング本部(現パナソニック株式会社 ホームアプライアンス マーケティング本部)以下、パナソニック社」様が選ばれました(詳しくはこちら別ウィンドウで開きます)。これはA:CRM協議会、B:パナソニック社、C:弊社というCRM業界全体を表す一つの実例です。

CRM市場(CRMソリューション市場)とは?

B(自社の顧客に対してCRM活動を実施している企業)における問題点として以下のようなものがあります。

  • 「CRMの概念はわかっても、それを実施する方法がわからない」
  • 「実施する方法がわかっても、実行するだけの経営資源(ヒト・モノ・カネ)がない」

これらの問題点をCRM支援製品/サービスとして販売し、問題解決することがC(製品やサービスによって企業のCRM活動を支援する企業)の役割であり目的なのです。このB(CRM支援製品/サービスの買い手)とC(CRM支援製品/サービスの売り手)を取り巻く市場を、「CRM市場」または「CRMソリューション市場」と呼びます。ミック経済研究所の調査によると、このCRM市場は2002年度以降、年平均24%とという高い成長率で推移し、2005年度は約7,900億円の市場規模を予測、今後とも安定的な伸びが期待されています。

CRM活動を支援する製品やサービスとは?

CRM市場では、CRM活動を支援する製品やサービスが流通することで、マーケット全体が成り立っています。では、そのCRM活動を支援する製品やサービスとはどういうものがあるのでしょうか? 企業のCRM活動にとって重要となるのが“IT”であることは前回のコラムでもお話しましたが、具体的には“CRMシステム(eCRM)”と総称される製品/サービスがそれにあたります。その他では、そのシステムを支える基盤(ハードウェア・ネットワーク機器・通信サービス)や、コンサルティング・トレーニング支援・アウトソーシング・派遣などがCRM市場で提供される製品/サービスとなります。

ソフトウェアからASP(SaaS)へ

現在、CRM市場において最も注目されているのが、CRMシステムをサービスとして提供するASP(Application Service Provider)と呼ばれる販売形態です。最近ではSaaS(Software as a Service)とも呼ばれ、CRMシステムをインターネット経由で提供することで、自社でシステムの開発・インストール・バージョンアップ・保守・管理 をする必要がなく、「低コスト・短期間導入」を実現することができます。このソフトウェアからASP(SaaS)の流れは市場全体に影響を及ぼし、昨年末 あたりから、ソフトウェアのみを販売していたCRM支援企業の多くが、ASP(SaaS)での提供を開始しました。また、外資系CRM支援企業が日本進出 を本格化し始めたことも、市場の活性化につながっています。

成長を続けるCRM市場と、そこでビジネスを展開しているCRM支援企業。最終回となる次のコラムでは、CRM活動とCRMシステムの関係や、CRM業界で働くコト/ヒトにスポットを当てお話したいと思います。

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